オレらが先に予約したのに!
某キャンプ場での出来事。僕らは秋のキャンプを開催しました。この秋キャンプを大成功に納めるため、金土日のデイキャンプ時間帯・キャンプ時間帯・そしてこの広場の中央にあるファイヤーサークルを全て予約しました。これで他のグループが同じ日にキャンプをすることはかなり防げるであろう・・・キャンプ場をほぼ貸し切ることも出来るであろう・・・
という目論見でした。が、・・・

しかしその考えは簡単に覆されてしまいました

初日、金曜日。もちろんこの日は平日なので他のキャンパーはいなく、オレら流キャンプ術の天下となりました。夕刻、このキャンプ場の管理人が現れました。そこでこの3日間のフィールドスケジュールを見せてもらいました。すると・・・

土曜日に他のグループ(ボーイスカウト30名・一般キャンパーグループ10名)も参加予定になっている!?
そしてなんと、一つしかないファイヤーサークルが全てのグループに使用許可が出ていることに気付いたわけですよ。

「あれ?なんですかこれ?ファイヤーサークルが全てのグループに貸し出されてるじゃないですか!」
管理人 「あれ、そうなっとるねぇ?なんでかねぇ?」

・・・もはやこの管理人では話にはならない。そこで僕は予約管理をしている市の観光課に電話で直訴する。「先手必勝」それしかこの窮地を脱する術は無い。

観光課 「他のグループの人たちと話し合ってください」

何それ?誰が悪いの?あんたらちゃうの?・・・完全に責任逃れの体勢に入っている。もし話がこじれて乱闘沙汰になったら誰が責任取ってくれる???

僕 「他のグループとの交渉が決裂したらどうすんの?観光課の代表者、明日来てくれや!」


焚き火をしながら作戦を練る。

ノ、ノモさん?・・・寝とるんかい!!!

ボーイスカウトの本陣
仕方がねぇ・・・明日の対策について皆で話そうぜ!スーパーで鯨の肉を買えたから、皆これ食ぅて精をつけようぜ!(笑)

しかしすでに僕の頭の中にはこの窮地をどう切り抜けるのか描かれていたのだ。だから心配は無かったんだよな。今晩はおいしいもの食べて、いい酒飲んで思いっきり楽しもう!どんな時でも楽しむことを忘れない。明日は楽しい決戦だ!!!



秋の陣、陣地図
広場のど真ん中がファイヤーサークル。係争の中心。

決戦が迫る!!!


次の日の午前10時、観光課の某さんが休日返上でやってきた。

僕 「これはどういうこっちゃ?オレら一番にファイヤーサークルを予約したはずやぞ?何で他の全部のグループにも貸し出されるとるんや???」
観光課 「えー・・・それはですね・・・」
・・・しばらくしての返答がこれだ。

こちらの手違いでした。申し訳ありません。よろしければ他のキャンパーの方たちと一緒に使っていただけるなら助かるのですが・・・以前もそうしていただいてもらったこともありますので・・・

(アンタら同じようなこと何度も繰り返してるちゅうこと?)

アホかぁ!総勢五十人なんかでやってられるかい!
オレら流キャンプ術はここで焚き火をしながら天文観測する企画があったんや。そんな周りで火炊かれてギターなぞ弾きつつ合唱して、ましてや「マイムマイム」など踊られた日にゃぁ落ち着いて星なんか見られたもんやないわ!

・・・しかし一番最初に予約をしたのはウチという、イニシアティブを取っている。それを確たるものにするために昨日から観光課に連絡を取って、一番最初にうちと話をしてくれと言ってあったのだ。戦略上では一番有利なはずだ。


このファイヤーサークルはオレらのもんじゃ!
アフリカ象を駐車し、優先権をアピールする。

ここが戦場。
・・・戦いは静けさの中で行われた。

領土分割会談の末、東屋を獲得する。


ここで僕が提案する。
「まぁ、僕らが一番最初に予約したとはいえファイヤーサークルを独占するつもりはありません。どうでしょう?ファイヤーサークルは他のグループに使ってもらって構いませんので、その代わりに僕らのBサイトのすぐ下にある「東屋」を僕らだけで使わせてもらえませんか?」

東屋は本来ならこのキャンプ場に来たキャンパーが誰でも使用して構わないもの。僕らが先に使っていても、途中すぐ横で他の人が調理し始めたとしても文句は言えない。

「それを承知してもらえるならファイヤーサークルはお譲りします。他のグループにそう伝えてください。」
観光課 「そう言ってくださるなら助かります。他の方にそう伝えます。」

・・・勝った!僕はそう確信しました。

当然、キャンプに来て誰かと争うことなど絶対にしたくないし、するつもりも無い。そんなことのためにキャンプに来ちゃいない。これまでのキャンプでももちろんそんなことをしたことがないのだが・・・背に腹は換えられませんよ。
このキャンプは大勢集まって初めてやるキャンプで、どうしても楽しいものにしたかったんです。そして他のどこのグループとも仲良くやりたかった・・・ただそれだけ。

なので最善策を採ったつもりです。

でも・・・オレら、なーんも悪くないぞ?人に無茶言った訳でもない。
オレらが先に予約しとったんやぁ!!!


いえーい!勝利の美酒を味わう!

でもね、最善策を練る上でもっと深い考えがあったんです。ファイヤーサークルは「使用不能」になると予想してたんです。なぜなら・・・雨降るから。(笑) そう、天気予報は雨になる可能性が高かったんですわ。もちろん予報が外れるということも無いではなかったですが、そういう時の僕のカンは良く当たる・・・絶対雨が降る!
雨が降ったら当然星だって見えないしね。(本当に雨降った!)

それに東屋さえ押さえてしまえばこっちのBサイトに近づく人は最小限になると思ったんです。東屋とそれに「井戸」・「トイレ」もBサイトに近い。なので東屋を僕らが占有することを他のグループがもし知らなかったとすると、いつだってこっちにやってくる人がいたはずなんですわ。実際いたけどね。(笑) でも特に他の人のことを気にせずに出来ました。

でもその分、広場に対する権利がかなりの部分削がれることになったと思います。もっともっと広場で遊ぶイメージを持ってたんだ・・・それが残念。でも東屋でとことん楽しめたと思います。東屋万歳!(笑)

こんなことあるんですね。普通考えられませんよ、一つのものを他グループに同時に貸すなんて。もしそれがバンガローなんかだったりするとどうするんでしょうね?
「相部屋でお願いします」なんて言い出すんでしょうか?

・・・そ、そんなの有り得ねええぇー!
かわいいおねーちゃん達との相部屋だったらおいらは素直に受け入れます。(*^^*)