2003年10月号

「ケービング(洞窟探検)に挑戦!」


「ケービング」って知ってますか? 「ケーブ」 とは 「洞窟」 の事。そう、早い話が 「洞窟探検」

日本ではあまり知られていませんが (実は僕も知りませんでしたが・・・)、欧米では登山と人気を2分するくらいのアウトドアスポーツだそうです。

ケービングスーツを身にまとい、ヘルメットとヘッドライトを装備して洞窟へと入って行くと、洞窟の中はひんやりと冷たく、そして光が全く届かない、暗闇の世界。狭い洞窟の中で登ったり、降りたり、穴をくぐったりと、そこはまるで迷路の様。

日本でケービングが出来る所は全国に数箇所しかないそうですが、インストラクターに案内してもらうツアーなら女性でも楽しめますので、興味のある方はチャレンジしてみて下さい。


今回ケービングに挑んだ勇者達!(アルマゲドンみたい?)


 今回参加したツアー

  
ケービング さかんべ洞 体験コース
   
株式会社アウトドアサポートシステム(ODSS) [ http://www.odss.co.jp/ ]

  場所 : 岐阜県郡上郡八幡町サンバークランド 美山鍾乳洞(さかんべ洞窟)
  費用 : 8000円(器材レンタル料一式、ガイド料、入洞料) + 1000円(保険料)




装 備

これが装備だ! ヘッドライト

これが無いと洞窟内は真っ暗。
外れない様にヘルメットの
金具にゴムバンドで固定する。
ケービングスーツ
ただの「つなぎ」なのだが、
ケービングに使用すると
ケービングスーツとなる。
洞窟内で引っ掛からない様、
ポケット類は縫い付けてある、
ヘルメット

狭い洞窟内では気を
付けないと、あっちこっち
に頭をぶつける。
ケービングベルト
ただの「ベルト」なのだが、
カラビナを通す穴が付いている。
人間の体重を持ち上げるのに
耐えうる強度を持っている。
カラビナ

ロープで引き上げてもらう時の
金具。ベルトの穴に通しておく。
ケービンググローブ
ただの「軍手」なのだが、
ケービングに使用すると
ケービンググローブとなる。
ケービングブーツ

ただの「ゴム長靴」なのだが、
ケービングに使用すると
ケービングブーツとなる。




洞窟へ

インストラクターの説明を一通り受けてから出発。 目的のさかんべ洞窟は普通の観光客も入る事の出来る美山鍾乳洞の中(下?)にある。
ケービングの装備一式を身に付け、一般客がちらほら通る鍾乳洞の入口の横を通って林の中へと入って行く。
突然のあやしい集団の登場に観光客もすこし驚いている様だ.....。


装備を確認し、いざ洞窟へ。 いきなり地面にある小さな亀裂から
中へ入り、洞窟の内部へ。
中は狭くて人一人が通るのがやっと。

「では入って行きます。」 というインストラクターの声に少し驚いた。
地面に小さく空いた亀裂に足から入って行く。 こんな所通れるんか?と思う程の小さな穴にインストラクターが消えて行く。 みかん箱? いやもっと小さいぞ。 あっけに取られて写真を撮るのを忘れてしまった。

狭い入口に少々苦しみながら入っていくと、中は少し広くなっていて、涼しくてひんやりとしている。
試しにヘッドライトを消してみるとそこは
正に真っ暗闇!!どっちが壁だか、足元に何があるかなんて 全く分からない!眼の前の暗闇に多少の怖さを感じながらも先へと進む。


両手両足を使って壁の間から出る。
「命」とかいうギャグをやっている訳では無い。
一旦、観光客用の通路に出る。 「頂上出口より80m洞内最低部」
と書いてある。

通路をくぐり、登ったり、降りたり。 体を横にしたり、足場を確認したり、腕の力でよじ登ったり。狭い洞窟の通路をゆっくりと進み、20分程で一旦観光客用の鍾乳洞の通路へと出た。そこには 「頂上出口より80m洞内最低部」 と書いてあるのだが、探検隊員達は更にその下へと潜って行くのであった。


「もういや。」 とは言っても出口は無い。 細い通路にどんどん入って行く。 何かを見つけたのか?

洞窟内では体の全部を使って行動する。 両手両足はもちろんの事、背中やお尻を壁に付けて体をホールドさせたり、背中を壁に付けて手足で突っ張りながら、体を少しずつずり上げて登ったり、降りたり。

注意が必要な所や、どうしても動けない時などはインストラクターがアドバイスをしてくれるが、基本的には
「ここを降りて行きます。」 とか 「ここを登ります。」 程度の指示だけ。あとは自分で見て、考えて行動する。 あれこれと指示されないのでのびのびと探検を楽しめるのだ。


縦穴に降りる時は一人ずつ。 お尻を使って移動。 写真では見えないが
通路の左側はかなり落ち込んでいる。
苦しい体勢で何とか通過。

服が汚れる事なんて構う事は無い! その為のケービングスーツだ。泥だらけになりながら、自分の体の全部を駆使してどんどん奥へと進む!!

「こりゃ落ちたら危ないなー。」 と思う様な所も時々あるのだが、そんな時は少し考えて慎重に歩を進めれば大丈夫。人それぞれ体格や体力が違うのだから、やり方も人それぞれでいいのだ。


コウモリ発見! ここは...コウモリのトイレ。
天井にぶら下がったままするので、
天井と地面に黒いフンが付着している。
謎の卵を発見!?

洞窟の中に住んでいる生き物と言えばコウモリ。 超音波を出して暗闇でも自由に飛びまわれるという特技の持ち主。 天井に一匹ちょこんとぶら下がっている所に遭遇。でも一匹だけでよかったのかも...。

洞窟が少し広くなった所の凹みに土色の玉子の様な物を発見。

「何だろこれ? 何かの卵かな?」

後でインストラクターに聞いてみると 
「あー、あれはただの土の団子です。 ロープの順番待ちをしてい間に誰かが粘土で作って、更にそれを誰かが真似て、少しずつ増えているみたいですね。」 だってさ。 怪しい怪獣の卵じゃなかったんだ・・・残念。


来た通路を少し戻って、
上へと続く縦穴へと向かう。
これが最後の難関の縦穴。
まずはインストラクターが登り、
命綱のロープを下ろしてくれる。
ベルトに付けたカラビナに
ロープの先の輪っかを通す。

最後の難関がこの縦穴。 でも通路が暗いので穴の先がどうなってるのだかよく分からない。
まずはインストラクターが先に登って、上から命綱のロープを下ろしてくれる。ロープの先の輪っかをベルトに付けたカラビナに通し、しっかりロックして準備OK。

「ロープOKでーす。」 

の合図と共にロープを軽く引っ張ってくれるのだが、これはあくまでも命綱。 登るのは自分の力でだ。自分の手と足と体を使って、自分で考えて、自分の力で登って行くのだ。


次々に上がって行く隊員達。 「先はいったいどないなってるねん?」 次々に上がって行くので
残された人はちょっと不安。

パラパラと土が落ちてくる音が洞窟内に響く。「どっ、どうしよう」 とか 「ちょっと待って」という少々困惑の声が聞こえる。

「そっちに足をかけて」 とか 「そこで反対を向いて」 というインストラクターの声。

真下に行くと土や小石が落ちてくるので、うかつには近づけず、一体何を困っているのか、何をしているのかが分からない。 本当に大丈夫?


「ロープOKでーす。」 命綱はあるが、あくまでも自分の力で登る。 無事全員が登り終えました。

登って、時々止まって、考えて、また少し登る。 どうやったら登り易いか、どうやったら安全か。困った状態にならない限り、インストラクターは指示を出さない。

『自分で考えて登れ。』 という事だろう。

その方がいい。 最後に頼れるのは自分自身なのだから。 .....って少し大げさ?(笑)


再びさっきの観光客用の通路へ出る。 あとは鍾乳洞を見学。 出口だ!

縦穴を出たその先は観光客用の通路のすぐ横。 それも最初にエントリーした通路に約2時間もかけて再び戻って来たのだ。 その後は一応鍾乳洞を見学するのだが、「鍾乳洞なんてもうどうでもいいや〜。」 って感じ。

インストラクターの説明もそこそこに聞き流して、みんなは出口へと向かうのであった。




「おつかれ様〜ぁ!」




記念撮影

お尻は泥だらけだよん。 でも楽しいぞ!

もっとお気楽で、洞窟の中をしゃがんだりして歩くだけかと思ってたけど、とんでもない。頭も体も全身を使って充分楽しめました。 インストラクターがあれやこれやと指示をしない所がよかったです。 
狭い穴を通る時に
「ここは足からの方がいいですか? 頭からですか?」って聞いたら、

「お好きな方から。」 って言われちゃいました。(笑)

日本でケービングが出来る洞窟はだいたいこんな感じだそうですが、ニュージーランドとかの海外でのケービングはもっと楽しくてすごいそうです。

真っ暗な洞窟の天井が光って(土蛍?)星空の様に見える幻想的な場所や、地下水路でタイヤチューブを使いラフティングの様な事が出来るワイルドな場所、中には1日みっちり講習を受けてからでないと入れない洞窟なんかもあるそうです。


機会があったら行ってみたいなぁ ... ニュージーランド...。