2004年4月号

「雨中の夜桜デイキャンプ」


ようやくやってきました!え?何がって?・・・それはですよ!我らキャンパーが待ちに待った、暖かい春がやってきました!
さぁ何しよう?最初に思いつくのがもちろん「
お花見」。先月のBE−PALでもお花見はアウトドアマンのオープン戦だって書いてましたよね?それならオレらも今期の活動の第一歩としてお花見をやろうじゃないか!

そこで立ち上がったのはオレら流キャンプ術、埼玉支部の中川A 
ふじさん たくみさんの総勢3人!(少ない?)(笑)
どこでやろう?真っ先に思いついたのが「大宮公園」。そうだそうだ!大宮公園でお花見をしよう!!!


大宮公園の紹介

今回は全員自転車に乗っての集合となりました。夕方16時過ぎに大宮公園に着いたものの、場所選びがかなり苦労しました。公園一番のお花見場所がいいのですが、そこは周りを屋台で取り囲まれてしかも警備員の詰め所まであるところ。この大宮公園は火気厳禁・テント設置禁止であることは最初からわかっているのでそんなところで僕らのお花見を始めると真っ先に警備員がやってきて叩き出されます。

ともかく公園をぐるっと回ってみよう。すると池があって、なかなか景色のいい場所に出た。「ここがいいなぁ」
・・・しかしそんな気持ちはすぐに打ち消されました。なぜなら先住者がいたのです。そう、昔っからこの公園に住んでいる人たち。(笑) そんな人らのそばでテントを張って宴会を始めると、やってきて因縁をつけられて食料・酒を全て奪われるかもしれません。「ここはやめましょうよ」

そんなこんなで公園を全て回った結果、ちょうど警備員詰め所からも遠くて人通りもまばらないい場所を見つけました。

「よっしゃ、ここでやりましょう」

花見の開幕!

まずは刺身からやね。(笑)

青竹とモンベル製升

レジャーシート、銀マットなどを敷いて宴会場の設営だ!でもテントは目立つから夜に寒くて我慢できなかったり雨が降り出してからにしましょうということで、まずは「鍋」を作り出しました。
すると鍋がまだ煮えてもいないうちに、男が二人近づいてきました。
「ここ火器禁止だからね」 あぅ!いきなり巡回中の警備員に見つかってしまった!「・・・はい。わかりました。」(泣)

仕方なく鍋をあきらめるオレら・・・
なわけないやろ。警備員の姿が無くなると同時にバーナーを再点火。(笑) 当然ですよ、やりますよ。こんなとこで鍋止めるわけにはいかんのですよ。ほんまはいかんのはわかっていても鍋だけはやめられない、止まらない。・・・最後まで鍋パーティは続くのであった。(笑)

「じゃあ皆さんお疲れ様!お花見の開始です!!!」

楽しい時が流れる

たくみさんのBD−1

僕のBMX

ふじさんが持ってきてくれた生ハム・カツオのタタキ、たくみさんのあさりバター醤油風味・セリ、の作ったモツ鍋風の鍋を食べ、ビールを飲んでお花見の楽しい時間が流れていきました。

うまい!うますぎるぜ!!!
辺りはすっかり暗くなっていき、次第に夜桜モードに入って来ました。さてここまで来たらまずすることは何だー?・・・
そう、日本酒だ!皆お待ち兼ねの
極上日本酒ですよ!!!


[栃木県]四季桜・「花宝」・純米吟醸酒・生酒(冷蔵)720ml・超限定酒

◆成分表示 吟醸純米酒  ◆原材料の品種 山田錦 ◆日本酒度 +2.0 ◆酸度 1.2 ◆アルコール度数 16.5%
◆商品の特徴 やや辛口・芳醇ほのかな吟香、厚みのある味。

またしてもネット販売で買い求めた、まさに花見で飲んでくれ!と言わんばかりの純米吟醸酒「花宝」(かほう)。飲んでみると辛口とは言いながらほのかな甘味・・・
そう、
桜の味だ!!!(桜食ったことあるんかい!?) 薄ピンク色の味がするんですよね。これは実際に飲んでみた人にしかわかりません。お花見にこの酒ほどばっちり合う酒なんて他にあるのだろうか・・・?なんてね。(笑) ちょっと感動する風味でしたよ。

美しいオカリナの調べ

雨が降ってきた!

たくみさん撃沈(笑)

日本酒が入り、花見もヒートアップ。(笑) たくみさんお得意のオカリナ演奏が始まる。かつて猛練習をし、友人の結婚披露宴でも演奏したというたくみさんのオカリナの腕は相当なもので、明かりに浮かび上がった夜桜の幻想的な風景にぴったりと合う。しばし我らは心地よいオカリナの音に聞き惚れるのであった・・・

これに比べたら僕のウクレレなんて児戯に等しいなぁ。(泣)

すると夜20時くらいからポツポツと雨が降り出した。「うわ!雨だ!どうしよう?テントとタープを張りましょう!」 これまでテントとタープを張るのを控えていましたがここまで雨が降ってくると背に腹は変えられない。急いで荷物から取り出し、設営を始める。

・・・雨の中、テントとタープの元で花見の仕切り直し。一転、「雨中の夜桜デイキャンプ」となる。「雨の中の夜桜見物もおつなものですなぁ!」 やはり僕らキャンパーにはテントがそばにあるだけでやたら落ち着いてしまう習性がある。テントさえあれば雨風も避けられ、どこでだって夜を過ごすことが出来る。テントは自分達の拠り所でもあるのだ。

「このまま寝て帰れたらいいんですけどねぇ」

あ、そうか。テントとタープを張ったものの、僕らは泊まりのキャンプに来ている訳ではない。恐らくこの雨今晩は止むことは無いだろう。あと数時間もすれば雨中の撤収が待っている。・・・最も辛い「雨中の撤退」ですよ??? どうしよう・・・しかも僕らは完全に酒が回ってフラフラの状態。その後家まで帰らなきゃならないんですよ???

「嫌だ!帰りたくない!!」

と言ってもこの叫びはむなしく雨に煙った夜空に消え去っていくしかなかった。
たくみさんがテントに入り、静かな寝息を立て始める。後に残った中川Aふじさん

「・・・帰らなきゃいけませんね」
「いけませんね」 むむ、仕方が無い・・・体に鞭打って撤収を始める。数十分後なんとか撤収が終わり、そこにはレインコートに身を包み雨に打たれる我らがいた。
近くの屋台のテントから人の楽しそうな笑い声が聞こえる。
「あの人らって花見の間ここに住んでるんですね。裏に洗濯機までありました。」「いいなぁ、テキ屋って。雨が降ってもテントがあるし、こうやって各地を旅してる?んだ。俺もテキ屋になろうかな・・・」

そんなことを言いながら雨の中、駅まで自転車を漕ぎ出すのであった・・・

BD−1を折りたたむ

なんとか大宮駅に到着。ここでたくみさんがBD−1を折りたたんで電車に乗り込む。「お疲れさんでした。無事の帰還をお祈りします。」

その後中川A
ふじさんも別れ、帰途につく。僕、中川Aはそこから1時間BMXを漕いで帰りました。視界も路面も悪く、非常に寒かったです。(泣) しかしテントを張ってプチキャンプのようなことが出来たことは心の中に何か熱いものを巻き起こしておりました・・・「早くキャンプ行きたい!」

これから暖かい春になる。一人一人すでに各地を旅する自分の姿が思い浮かんでいることでしょう。花見はまさにアウトドアシーズンのオープン戦・・・今期も楽しく活動していきましょう!