2005年5月号

「花見キャンプしてみよう!」



昨年、大宮公園で夜桜デイキャンプをしたのですが、何分1泊のキャンプではなくてデイキャンプだったので当然夜になれば帰らなくてはいけません。しかし僕らは調子に乗ってお酒をしこたま飲む輩なので、帰りは相当辛いものとなりました。(しかも雨降ってたしね)

それなら今年は花見キャンプにして、たとえ相当酔って撃沈してもその場で寝ればOKということにしようやないか!というわけでサクラの咲いている近場のキャンプ場で1泊キャンプすることにしました。

メイン料理は『240円/g牛肉とひよこ豆の煮込み・テキサス風』。お酒はビールと焼酎、そしてウォッカ、スピリタス。

このテキサス風煮込みは作るの初めてだったのですが、自分で自分を褒めてあげたくなる(笑)ような完璧に近い出来栄え。僕は自信を持って他の人に作ってあげられる料理が何も無かったのですが(他には強いて挙げれば鮎の塩焼きくらいか)、これは相当美味いですよ。フランスパンを付けて食べれば最高です。僕の一押しの料理となりました。


中川Aがテキサス風煮込みを調理

出来たぞ!240円/g牛肉とひよこ豆の煮込み・テキサス風。(笑)

焼酎、「秩父紀行」


鍋は二人で食べるにゃかなり大きい、たくみさんの「闇鍋専用鍋」を使ったのですが、さすがにシングルバーナーに乗せるには大きすぎるというわけで焚き火で調理することに。しかし焚き火だと火の調節はとても難しい。すぐに火力が弱まってしまったりします。

「あー、火が弱いなぁ・・・」
「これ、かけましょう。」

と、そこで出てきたのが
「スピリタス」!!! スピリタスはほとんど純粋アルコールに近いくらいのアルコール度数96度を誇る有名なお酒です。(ポーランド製) これって燃えると思うからいっぺん火点けてみようよと言ってたものですから、ちょうどいい機会がやってきたというわけです。

そしてビンから直接焚き火にドバドバと投入・・・そして一瞬間を置き(0.5秒くらいだったか)・・・

ボオオーーーッッ!!!

突然
爆炎を上げました!

「うおおお!すげぇー!」
「ははは、おもしろい。もっと入れましょう」

しばらく炎の狂宴が続くこととなりました。(笑)




その後テキサス風煮込みをこれでもかと言うくらい二人で食いまくり、他に刺身・ままかり・カラシナのお浸しなどを食しながら焼酎を呑み、わけのわからんことを語り合っているとそのうち
たくみさんの姿が見えなくなっていることに気付きました。

「あれ?トイレにでも行ったのかな?」

でもいつまでたっても帰ってきません。おかしいな・・・どこに行ったんだろ・・・と辺りを見渡してみると・・・









たくみさん、轟沈

ちゃんとテントも張って、いつでも眠れる状態なのになぜ車の後部座席でその体勢で寝てる???ドアは半開きでしかもなぜか靴を脱いでて、靴はそこから大分離れた場所に転がっている・・・

・・・まぁいつものことなのでいいでしょう。(笑)

その後2時間、僕は残ったつまみを食べながら焼酎をさらに呑み、ラジオを聴きながら夜桜を眺めておりました。
ふうぅー・・・こんな一人の一時もいいものだな。辺りは全く人気も無い真っ暗闇の山中。しかもそばで
たくみさんは怪しい格好で寝てるし・・・なんか幽霊でも出そうだな・・・なんてことを思いながら闇夜を楽しんでおりました。

しかしさすがに僕も眠くなってきまして、
たくみさんをどうしたものかと思案しました。

「暖かいし・・・まぁ死にゃしないだろ」

と思ってそのまま放置プレイ。(爆笑) 久しぶりのキャンプでいい具合に酒と雰囲気に酔ってそのまま気持ちよく眠りに落ちていきました・・・


朝起きると眼下には満開のサクラ


朝、6時半に野鳥の鳴き声で目が覚めました。このキャンプ場は野鳥が多く生息しているのもウリのようで、辺りには野鳥の紹介看板も多数立ててあります。あちらこちらから数多くの泣き声がするので「うぁー・・・うるさいなぁ・・・」なんて思ったり。

外に出てみるとどうやら
たくみさんはちゃんとテントに戻っているようです。そして周りには満開のサクラ!日月にキャンプをしたので他にキャンパーはいなく、このサクラが全て僕らが独占状態なんですよね・・・なんて贅沢な!!!


野草を調理

残りのテキサス風煮込みを食らう

野鳥がいっぱい


たくみさんも起きてきたのでコーヒーを飲みながらタバコを一服。しばらくゆったりと過ごして、少しお腹が空いてきたので色々調理に取り掛かります。野草料理を作り、残りのテキサス風煮込みを温め、チーズを切りパンに挟み・・・とても爽やかな朝です。

笹茶in金山を燻してみる

トイレ行って来よ(笑)

集合写真!・・・って二人だけど。

昼過ぎまでダラダラ。キャンプの朝はこんなのが一番気持ち良いのです。ポツポツと雨が降り出したので午後1時に全て撤収。集合写真を撮ってこの場を後にしました・・・

JR行田駅

駅の周辺にある小料理屋

これが「ふらい」か!!!

ちょっと予定よりも早めの撤収になってしまったので、先月のコラムでも紹介しました、「駅前の歩き方」にあります「常食」、「ふらい・ゼリーフライ」を食べるために埼玉県行田市に直行しました。

ここで一番の失敗だったのは、秩父鉄道「行田市駅」の方に「ふらい・ゼリーフライ」の店が集中しているのに、間違えてJR「行田駅」に行ってしまったこと。行田駅周辺って全然店自体が無いんですよー・・・そして唯一見つけた、看板に「フライ」の文字のある小料理屋に入ってみました。

おかみさんに聞くと、ふらいはもうあんまし作ってなくて、ゼリーフライは全然やってないとのことでした。とりあえず、ふらいは出来るというので作ってもらうことに。そして出来上がり!

食べてみると、「うん、たこ焼きの味がするね。」 お好み焼きというよりはたこ焼きの味。実際にはもっと薄いものなんですが厚めに作ってくれて、具も入れてもらってます。味付けはブルドックのウスターソースが定番なんだそうだ。それでたこ焼きの味がするのね。

今度また機会があれば行田市駅の方に行ってゼリーフライも食べてみようよ。ということで帰路につきました。

この行田駅から家まではわずか1時間で着きます。普段は日本各地でキャンプをしているので撤収から家に帰るまではかなりの時間がかかります。こんな近場のキャンプ場に行くのも案外手軽なんじゃないの?と改めて思ったり。

これから普段こんな風に近場のキャンプ場を攻めてみようやないの?と闘志を燃やす僕なのでした。