2006年8月号

「いざ、ペーパードライバー教習へ!」



実は僕は漫画家を「卒業」(笑)することになりまして、実家のある大阪の企業に就職をしようと思ったわけです。そして毎日のようにハローワークに行って求人を色々探してみると、「普通自動車免許」が必要な職が多いのですよ。中には「AT車限定を除く」といって、マニュアル車を運転出来る人しか募集してない企業もあるのです。運良く僕自身はマニュアル車も運転出来る免許を持っているのですが・・・

一番の問題点は
「ペーパードライバー」ということなのです。すでに10年は余裕で運転をしていない。だからもちろん「ゴールドカード」なのですけどねぇ・・・でもそんなことは何の自慢にもなりゃしない。そこで自動車教習所に通ってペーパードライバー教習を受ける必要性が発生したわけです。

あぁ、自動車教習所・・・懐かしい・・・大学生の時に京都の教習所で免許を取ったのですが、その頃はキツイ教官が大勢おりまして、何度も僕の運転を罵倒されるので、いい加減教習に行くのが嫌になってサボってばかりいたのです。それでもなんとか教習期限の6ヶ月ギリギリで免許を取得したわけでして・・・あんまし自動車教習所にいいイメージを持っておらんのですわ。

しかし昨今の教習所は生徒確保のため、優しい教官が増えているとのこと。しかも女性教官の割合がかなり高いらしいじゃないですか!これは楽しみだ!!!(笑)


大阪モノレール

お、来た来た

緑地公園駅に着きました


まずは「大阪モノレール」に乗って行ってみよう。実家の駅から京阪電車でちょっと行ったとこにある、「門真市」駅からこの大阪モノレールは出ています。乗るの初めてなんで、なんだか楽しい気分。途中で北大阪急行に乗り換えて「緑地公園駅」へ。


15分ほど歩いて教習所に着きました


某自動車教習所(笑)

中の待合室です

さて、車に乗ってみよう


さてさて、教習所に着きました。色々受付を済ませて乗車です。しかし残念なことにペーパードライバー教習は教官が女性ではなく、オヤジばかりなのでした。ちくしょーーーっ!(泣)

久しぶりの教習車です。少しドキドキしましたが、まぁ長いことバイクにも乗っていたので車道を走る感覚はあまり落ちてはいまい。問題は車体感覚とミッション操作の慣れだな、よっしゃいってみよー!


あれ、あれ、あれ???


ガク、ガク、ガクッ!!!あれ?おかしーなー・・・うまくミッションが繋がらなくてガクガクいってるぞ?

教官 「コラコラ、もっとスムーズにクラッチとアクセルを操作せんかい!」

・・・この歳になってもやはりオレは教官から怒られつつ教習を受ける羽目になるのかよ・・・まぁ仕方ない、最初はそんなもんだろう。1時間目は所内を走り、2時間目以降は車道を走る教習です。しかし、外に出ても車はガクガクいっている。

教官 「最近はガソリン高いんやで!そんなにアクセル吹かしてどないすんねん!」
中川A 「おかしいなぁ・・・足をちゃんと離してるつもりなのにアクセルが入りっぱなしなんですよ」
教官 「そんなことないやろ、もっと足を上げんかい!」

しかし何度やってもうまく足が上がらない。その度にエンジン空吹かし、車はガクガク。そのうち右足首が痛くなってきました。

中川A 「ううーん、足首が痛い・・・なんでだろー? うまく運転が出来ない・・・」

それでもなんとか路上教習を終え、所内に無事帰還。

教官 「厄介な運転やなぁ・・・まぁ、教習はあと1時間あるし要は『慣れ』やから。」
中川A 「は、はぁ・・・すいません。」


・・・おかしい。全然走行イメージと違った結果に終わってしまった。なんでだ?クラッチやアクセルからしっかり足を離してるつもりなのに、なぜか両方とも若干踏んだ状態になっている。こんなはずじゃなかったのに・・・やはりオレは車を運転しない方がいいのか?色々思い悩んでいると・・・理由がわかりました!

そうだ!そのせいに違いない!




その日履いていった靴が昨日買ったばかりの靴で、慣れていないという理由もありますが、それ以上に絶対的な理由がわかりました!そう、この靴って「シークレットシューズ」なのです!!!

いつも履いている靴よりも数センチ靴底が分厚く、身長が高くなるのですよ。そうだ、それだ!足を上げているつもりなのになぜかクラッチ・アクセルを踏んだ状態になってるのはその数センチの見切りが狂っていたからなんだ!うまく運転出来なかったのはオレのせいじゃない。
靴のせいなんだ!!!

いやいや、決して負け惜しみではありませんよ。色々うまくいかないことがあっても決して他人のせいにはせず、常に「自分に何か落ち度はなかったろうか?」と考える僕なのですが、今回ばかりは全て「靴」のせいにして教習所を後にしたのでした・・・普段の靴に変えさえすりゃうまく運転できるさ!!!





後日、最終の教習

スムーズに発進!

きっちり停止線で停まれるね


そして数日後に再度教習所に行きました。今回が最後の3時間目の教習だ。ちゃんと靴はいつもの靴に履き替えて来たし何の問題も無いよ!

教官 「・・・また君か!わしゃ、君の運転する車に乗るのはもうコリゴリなんや・・・」

え、えらい言われようでんな・・・教官がそんなこと言ってどうすんだよ。でもまた同じ教官になるなんてね、縁があるのやら無いのやら・・・しかし今回は何の問題もなく路上教習を
クリア。車はガクガクなんて1回もしませんでしたよ。あんましにもスムーズな走りに教官も驚いた様子。

教官 「どっかで練習してきたんか?」
中川A 「いえ、何もしてませんけど・・・」
教官 「いやぁ、前回とは雲泥の差やな。よっしゃ、この調子で頑張ってくれ。とにかくその車に慣れるのが一番
    やから、あんまし間を空けずに乗る機会を作っていくんやぞ。」
中川A 「わかりました。ありがとうございます、お世話になりました。」




ふぅ〜、夕焼けがまぶしいぜ!そこには自分の運転技術に自信のついた僕がいました。やはり運転に必要なのは的確に選択された「靴」だね!(笑)

しかし運転が出来るようになったものの、これで就職活動が終わったわけではないのです。「運転」よりも「再就職先決定」が最重要項目なのです。免許の不必要な企業に決まるかもしれませんしね。(笑) でもこれで少しでも企業の選択の幅が広がったことは確か。
よし、明日からも職安行くぞ!!!





後日談

就職は見事決定しました!普通免許が必要な会社だったので今回のペーパードライバー教習は絶対必要な経験だったのですよ。良かったね! しかし会社にある車は全てAT車なのでした。ミッション車で教習する意味は今ひとつ無かったのかもしれません・・・(爆笑)