2007年8月号

「日本の神社仏閣レポート−3 伊勢神宮」



小学校の修学旅行、親類との1泊旅行、高校の修養行事、大学の時のバイクツーリング・・・と伊勢志摩に何度となく旅行に行きましたがその度に毎度のことのように訪れたのがこの「伊勢神宮」

何故でしょうね・・・なんで毎回行ってしまうんだろう?「せっかくここまで来たんだから行っとくか」ってな感じでした。やはり日本人の血がそうさせてしまうのか?伊勢参り

伊勢参りとは・・・

江戸時代に全国的に流行したお蔭参り。「一生に一度は伊勢参り」、「伊勢に七度、熊野に三度、お多賀様には月参り」といわれたように江戸時代の人々はこぞって伊勢参りの旅へでた。ふだん旅に出られない人々は「抜け参り」をするほどの社会現象で、伊勢参詣はもちろん道中の物見遊山も旅へでる目的のひとつであった。

すでに江戸時代より日本人には旅に出、伊勢に参ることを遺伝子の中に組み込まれていたようです。なるほど本能ならば致し方ない。今回も行ってみますか!


伊勢神宮 オフィシャルサイト


到着です

外宮までは歩いて行こう

色々のぼりが立ってるね


車で行ったんだけど、「GWに車で伊勢神宮に行くと地獄をみる」という話を聞いていたので、宿のある「津」から電車に乗って伊勢市へ。伊勢市駅から外宮は案外近いのです。

白馬もいる

ここが「一の鳥居」

外宮が見えてきました


あんまし参拝客も多くなかったのですんなりと参拝終了。うん、昔から伊勢神宮として記憶に残ってるのはこの「外宮」(げぐう)なんだ。そこに至るまでの道や塀もよく憶えている。

屋根にある、上斜めに尖って突き出してるのは「千木(ちぎ)」といって、この外宮は垂直に切られていて「外」を向いている。それに対し内宮(ないくう)は水平に切られていて「内」を向いている。というのを昔解説してもらって「ほほー」と思ったもんだよ。皆さんもよく見てみてくださいね。







バス乗り場いっぱいだ

何か食ってくか

これが「伊勢うどん」です!


外宮を後にし、バスで内宮に行こうとしたんだけどバス乗り場は長蛇の列。バスは30分に1本しか来ない。しかしすぐ次のバスには人数多すぎて乗れそうもない。うーん、困った。しゃーない、電車に乗ってくか。

駅まで向かう道に食堂があり、
「伊勢うどん」の看板が。「そや、伊勢うどんて食うたことなかったな、食ってみるか。」 そして伊勢うどんがやってきました。 「・・・」 まぁどんなものかは想像がついていたんだけど・・・うどんにダシ醤油ぶっかけ。麺がやたら粘っこい。味は・・・確かに醤油の強い味だ。これが大きなどんぶりいっぱいだなんて・・・ちょっと辛い。(泣) もっと小さなお椀に一杯くらいならちょうどいいんじゃない?

昔はそういった小さなお椀に入った、小腹が空いたら食べるファーストフードのようなものだったらしい。醤油辛い味もきっと徒歩でやってきた江戸時代の参拝者には疲れきった身体を塩分で潤す美味いものだったのでしょう。しかし現代に至ってはただの醤油辛くて量の多いベタベタしたうどんに成り下がっていました。(あくまでもオレの感想なので気になさらないよう) 生卵かけ伊勢うどんをチョイスしていたならもっと美味しかったかもね。


内宮への最寄の駅

かなり遠いぞ

おかげ横丁の始まりです


そして五十鈴川駅へ。ここから歩きます。が、やたら遠い!!!数十分延々と道を歩きます。バス乗れなかったんだからしょうがないけど。でも歩いて行ったら内宮に到着する前に「おかげ横丁」があるのです。

おかげ横丁とは・・・

伊勢名物「赤福」が、『内宮の門前町「おはらい町」の中ほどで、約300年間変わらず商いを続けてこれたのも、お伊勢さんの「おかげ」』という感謝の気持を持って、平成5年7月に誕生させたまちが「おかげ横丁」です。
いわゆるテーマパークではないので、入場料といったものはありません。約2700坪の敷地内には、江戸から明治にかけての伊勢路の代表的な建築物が移築・再現され、この地方の魅力が凝縮されており、三重の老舗の味、名産品、歴史、風習、人情まで、一度に体感していただけます。

なるほどなるほど、これはおもしろそうだ。まず目に入ったのは「松阪牛串焼き」!こりゃ食わねば!!!(笑)
しばらく並ばなきゃ買えないけど、食うとやはり美味い!!!他にも色々売ってたり、昔の建物を再現していたりして、
昨今人気の「昔懐かしいあの風景」といった旅情と懐古趣味をそそります。


おかげ横丁


わんこ達のショー

松阪牛の串焼きだ!

人いっぱいやね

こうやって内部を垣間見るのが好き

さめたれ串?食べてみたかった

射的してみよう

おお、有名なあのキャラだ

なんか気持ち悪い(笑)

ようやく「宇治橋鳥居」に到着


ようやく伊勢参りのメイン、内宮に到着しました。外宮に比べたらやたら人間多い!外宮はちょっと寄る程度で、皆は
内宮にだけ集まってるんじゃなかろうかと思わせるほど参拝者多数来拝!



五十鈴川です

ようやく御正宮に辿り着いたものの

行列はまったく進まない


鳥居から御正宮までは難なく着けたんだけど、それからが凄かった・・・行列! お参りしてお賽銭を投げ込むための行列です。前に長い石段があって、30秒に一段上がれる程度でしょうか、1分で二段!


やっと鳥居の寸前

早くお参りさせろー

もう少し!


まだか!!!(怒)

かれこれ何十分待ったろう・・・もうこうなったら意地です。「ここまで来て参拝せずに帰ってたまるか!!!」
皆そんな気分でしょう。しかし参拝出来たところであの御簾の向こうの御正宮内部はうっすらと見えるのみ。中は聖域なのです。VIPでないと入れません。

でも参拝後、横に抜けると壁の向こうに御正宮の荘厳な姿が見られます。でも内部は撮影禁止です。そばにガードマンもいますので叱られます。そこで僕の鍛えに鍛えた盗撮技術(笑)で皆さんにはお見せしましょう、これが内宮です。


撮影禁止の「御正宮」内部


ようやく参拝を終え、画像もカメラに収めることが出来ました。さ〜、帰ろうかな。でも「五十鈴川」駅まで歩くのタルイなぁ・・・タクシー乗ったれ。

というわけで僕の18年ぶりの伊勢参りは終わりました。今回は「おかげ横丁」なんてのも出来てておもしろかったね。初めて「伊勢うどん」も食べたし。それでは さぁ、皆さんも!

「一生に一度は伊勢参り♪」