2007年11月号

「さらば宇宙戦艦999」



先月コラムの彦根城の前日、琵琶湖半周してそのまま本州を横断して宿泊地を福井県敦賀市にしたんですよ。
行ったのがちょうど9月の三連休で、琵琶湖周辺のホテルがどこも満杯で予約が取れなかったので、それならいっそ日本海側まで抜けてしまおうかと。敦賀駅前のビジネスホテルに電話してみると当然予約は取れたわけですね。
きっとあんまし敦賀市は人気が無いんだろうなぁ・・・と。(在住の方には申しわけないですけど(笑))。

実際僕は敦賀市にはかつて何度か足を踏み入れたこともあって、久しぶりに有名な「気比の松原」に行ってみようかと。

気比の松原とは、
「長さ約1.5km、広さ約40万m2という広大な松原。赤松、黒松約17,000本が生い茂る名勝地。三保の松原(静岡県)、虹の松原(佐賀県)と並ぶ日本三大松原の1つである。夏場は海水浴場として多数の海水浴客で賑わう。」


という観光地なのです。


気比の松原、さすがに広大な範囲だ

鴨川沿いのようにアベックもいる

ホテルの外に出てみたら・・・


来てみたものの、特にどうということもない、だだっ広い砂浜と松林です。アベックも少々。観光も早々に、予約してあるホテルへ向かいました。ホテルは敦賀駅からすぐの「ビジネスホテル高木」。あんまし豪華なホテルに泊まって中の施設で楽しむなんてことはせず、ただ酒飲んで風呂入って寝るだけなのでこの程度のホテルが料金も安くて便利なのです。

とまぁ部屋にチェックインもしたし、地元の何かいい感じの居酒屋でも探すかね・・・と思い、荷物を置いてホテルを出ました。するとその真ん前にそれは
あったのです・・・そんなものまったく予想だにしてなどおらず、絶対にあるはずの無い物・・・

それは・・・!!!















佐渡酒造先生!!
(泣)

説明もちゃんとある。サインまで・・・

ともかく共に写真を撮る

周遊バスまで999

ようこそ敦賀へ

ようこそ敦賀へ!

こりゃ探してみるしかないぞ


なんじゃそりゃああぁっ!!!なんで佐渡酒造先生の銅像がこんなとこにあるんだよ!!!???
度肝を抜かれた僕は「ともかく写真を撮るんや!!!」と佐渡酒造先生とツーショット。そして周囲を見てみるとなぜかかの有名な松本零士先生の幟や看板があちこちにあるではないか!!!

松本 零士(まつもと れいじ、Leiji Matsumoto、1938年1月25日 - )は、日本の男性漫画家。

福岡県久留米市で、石ノ森章太郎と同じ年月日に生まれる。6歳までは兵庫県明石市で過ごし、戦時中は母の故郷、愛媛県の大洲市に疎開し、戦後は福岡県小倉市(現・北九州市)に移り、18歳で上京した。福岡県立小倉南高等学校卒業。東京都練馬区在住。宝塚造形芸術大学教授、京都産業大学客員教授。

代表作に『宇宙戦艦ヤマト』、『銀河鉄道999』など。SF漫画作家として知られるが、少女漫画、戦争もの、動物ものなど様々なジャンルの漫画を描いている。アニメの製作にも積極的に関わり、1970年代半ばから1980年代にかけては松本アニメブームを巻き起こした。         
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

まてよ?松本先生のこれまでの生い立ちからして福井県敦賀市なんて、なんの関係も無いやん???一体この敦賀市に何があるのか???これは調べてみなくてはならん!それにこの街にあるのは佐渡酒造先生の銅像だけに留まらないはずだ。絶対他にもあるはずだ!!!

すでに居酒屋を探そうなんて気持ちは遥か彼方へ消え去り、僕の頭の中には松本先生のキャラクターの銅像を全て画像に収めるということしか無かったのでした・・・

行くぜ!敦賀の街へGO!!!


駅前広場にそれはあった

メーテルと鉄郎

999のディテールもかなりのもんだ


まずは駅前だ。すると当然発見!!!メーテルと鉄朗、そして銀河鉄道999!!!むむ、宇宙戦艦ヤマトだけじゃなくて当然銀河鉄道999もあるわけだな?フッフフ、血が騒ぐぜ!全ての銅像をコンプリートしてやるぜ!!!


これはちゃうやろ

999・・・中身は耐エネルギー無限電磁バリアに守られた超近代化宇宙列車。

宇宙に憧れる少年「星野鉄郎」は機械人間になり永遠の命を持つことを誓う・・・

お尋ね者、キャプテンハーロック

ヤッタラン副長と有紀蛍まで。イ、イカス!

雪とアルフォン・・・アルフォンて誰?

「古代進と森雪」互いの無事を信じ、愛を信じあった二人

サーシャは、母スターシャのもとへ・・・

「時間城」機械伯爵がやって来るというトレーダー分岐点

惑星デザリアム・・・何それ?

スカルダート・・・
だから、誰やねん!

土下座をするメーテル・・・
ではありません。(笑)「迷いの星」

クイーン エメラルダス

999、ガラスのクレア・・・

永遠の星の海へ・・・メーテルと鉄郎

999号のただ一人の車掌さん

伏せて、鉄朗!
人間狩りよ!!!

メーテルとの出会い


どうだ!駅周辺の通りを歩きに歩いてこれだけ発見したぞ!!!もうさすがに他の通りはうらぶれてるし、あんまし遠くには無いだろう・・・見た感じ視界には入ってこないしな。やったぜ!敦賀の街でこんなに血湧き肉踊る体験が出来るなんて思わなかったぜ!

・・・しかしあまりにもそれに時間を取られ、もう辺りは暗くなってきました。足も棒のように疲れています。これから居酒屋を探すなんて疲れに行くようなもんだ。するとすぐそばに中華レストラン
「バーミヤン」が。
「・・・止むを得ん、今晩の酒場はバーミヤンで我慢するか。出来れば地元の魚の美味い居酒屋にしたかったんだが・・・」

でもあまりにも楽しい体験が出来て、少量の酒でも気持ち良く酔うことが出来たのでした。

「敦賀最高!!!」






そして家に帰ってからインターネットで検索。なぜ敦賀市に松本零士のキャラクターの銅像があるのか?何か謂れがあるのか???・・・発見しました、その理由と訳を・・・






全く何の関係もありません

「敦賀は港と鉄道の町なので、松本零士のヤマトと999を使わせてもらっています」

・・・あ、そう・・・そうですか。単なる思い付きで銅像を作ってみたのね?・・・いや、しかしなかなかいい着眼点ですよ、僕をここまでのめりこませてしまうんだから。しかも衝撃の事実がもう一つ・・・

宇宙戦艦ヤマトの銅像が12体、銀河鉄道999の銅像が16体ある。

えーと・・・オレが画像に収めたのは結局、999は11体、ヤマトは6体・・・

全然足らんがな!!!(泣)

「銀河鉄道999(スリーナイン)」・「宇宙戦艦ヤマト」のモニュメント像のHP

敦賀・松本零士シンボルロード

敦賀の松本零士ロード



・・・あぁ・・・もっといっぱいあったんね?オレはまた一生の不覚を犯してしまったんね?(号泣) いや、あきらめるのはまだ早い。また敦賀に行けばいいんじゃないか!次こそはコンプリートしてやるからな!待ってろよ、敦賀の街よ!!!

今、万感の思いを込めて汽笛が鳴る。
今、挽回の思いを込めて汽車がゆく。
一つの旅が終わり、また新しい旅立ちが始まる。

さらばメーテル。
さらば銀河鉄道999。
さらば少年の日よ。

(号泣)