キス飯を作ってみよう!




鮎めし・・・というのがありますよね?鮎との混ぜご飯とでもいうものでしょうか。でも同じものを作ろうと思ってもオリジナリティがないし、お店の長年培ってきた技術には敵うべくもないでしょう。
じゃあ他の魚を使って、オレら流「〜飯」というのは出来ないか?という考えから生まれたのがこの「キス飯」です。
しかも、こないだ手に入れた「おぎのや」の釜飯の釜を使って出来ないだろうか?

とにかくやってみよう!!!

今回はキスがいっぱい釣れた! キスをさばいてみよう うろこを削ぎ落とし・・・

今回はキスがいっぱい釣れたので材料費はほとんどかかっていません。家から持ってきたお米少々と昆布ダシ、水はキャンプ場で汲み、浜で拾った流木焚き火をして加熱する。・・・ほとんどタダに近いやん!!!
一番お金がかかったのがキスに食わせた釣りえさだろうか?オレらが食うより高額な食事をしたキスはオレらよりブルジョア???
・・・わけわからんようになってきました。(笑) とにかくそのすごいキスをオレらは調理し、食します。

キスをさばくのは今回初めて魚を解体するという、
ノモさんT野村です。

腹を割いて内蔵を取り出す 魚解体初体験、おっかなびっくりののT野村 そこは切っちゃいかんだろう?(笑)

まずうろこを包丁で削ぎ落とす。そしてえらを切り落とし、腹を割いて内蔵を取り出す。なかなか順調に進んだようで、次々にキスがさばかれていきます。

お?メスの腹から卵が出てきた キスの塩焼き。串を突き刺す。 焚き火で炙る

メスの腹から卵が出てきました。今頃(7月下旬)が産卵期なのでしょうね。キスは今産卵のために体力・栄養をつけるべく活発に食事をしているのでしょう。そんなことはいざ知らず、これから新しい命を生み出そうとするキスの命をオレらは奪ってしまいました。・・・すまん!しかしオレら流のためにはおまえらが必要なんだ!決しておまえらの命は無駄にはしないからな!

というわけでこの「きすこ」(きすこっていうのか?キスの卵。)もこれとは別件で料理法を試してみました。これについては後日「オレら流料理術 小ネタ集」(小ネタなのか!)にて紹介したいと思います。

そして夜になり、まずはキスを塩焼きします。

火力アーーーップ!!! 釜を火にくべる 出来たかなぁ?

それと同時に釜を用意します。この釜はとても小さいので米の量をうまく調節しなければなりません。米「1」に対して水の量を「2」必要なので、量った結果米の量は「0.7合」としました。
それに「昆布ダシ」を一袋加えます。これが大切です。昆布ダシでこのキス飯の美味さが左右されてしまいます。

そして塩焼きできたキスを2匹半分に切って釜に入れます。(半分に切らないと入りません!2匹〜3匹くらいがちょうどいいかな)

それを焚き火にくべます。火加減はまず沸騰するまでは強火。沸騰を始めると火から少々離します。そのへんはうまく調節してくださいね。たまにふたを開けて確かめながらでもいいんじゃないかな?

おお、炊けたぞ!

キスの身以外を取り出してかき混ぜる!

うまく炊けましたぞ!!!しかしこのままではまだ終わりではありません。キスの頭、ヒレ、骨を取り除きます。骨を取り除くといっても全て取るのは不可能なので大骨のみ取ります。小骨は一緒に食べましょう。

そしてかき混ぜる!!!全体にまんべんなくキスの身が行き渡るようにします。

後は食うのみ!!!

やたら美味いぞ!成功だ!

昆布ダシがいい具合に効いています。決して味は濃くなく、かなり上品な味に仕上がっています。まさに大人の味ですね。
キスの身の味は・・・淡白な味なのでよくわかりません。(爆笑) でもきっと焚き火でローストした風味が加味されて美味かった・・・と思います。さすがに鮎めしとは違うよな。

・・・でも自分達で釣った魚であり、浜辺のキャンプでビールを飲みながら食べるキス飯は想像以上に美味いものでしたよ。(オレの顔が赤くなってるが、酒で酔ってるのではなくきっと焚き火焼けだと思います。)

皆さんも釣った魚で色々な飯が出来ると思います。やってみてはいかが?