飯盒で米を炊いてみよう!


「ポイントメール」というネットのサイトで2000ポイント集まったので、何かアウトドアグッズをもらおうとしました。しかし賞品がもらえるには最低限の点数しか集まってなく、もらえるのがあまりいいものが無い。その中でも「これは使えるぞ!」と思えるのが唯一この「飯盒」でした。

「この飯盒が手に入ったのも何かの縁。これを機会に飯盒技術を磨いてみよう!」と思ったのが今回の料理術の発端。

しかし僕自身、飯盒でどうやって飯を炊くのかは子供の頃のキャンプの時の記憶しかない。
それによると、炊事場で焚き火をやってその上に格子があってそこに飯盒を乗せる。炊き上がったら逆さにして棒で叩いて蒸らす・・・これしか記憶が無い。

そこでこのHPの掲示板で聞いてみることにしました。すると常連の
「ポチ」さんから今までやった「焚き火における飯盒での米の炊き方」について教えてもらいました。


ポチ > 焚き火でやったことありますよ。でも川辺限定ですが・・。焚き火に近い砂の中に飯盒を半分くらい埋めます。抑えて蓋が持ち上がる感じがしたら沸騰してる証拠。焚き火から遠ざけ、また砂の中に半分くらい埋めます。あとは、ここだ!ってとこを見極めて砂から出して蓋を裏側にして蒸らすだけです。焚き火で砂が熱くなってるからちょうどいい具合に炊けます。俺の時はそれでうまく炊けました。こんなんで参考になりますかねぇ? (103/02/03(Mon) 09:49:37)


・・・これだ!これでやってみよう!なかなかうまく炊けそうやないの!砂地がいいということで、今回の船瀬キャンプ場でやってみることにしました。


米は家から3合持ってきました。 ノモさんの持って来てくれたポリタンクから
水を入れて米を研ぐ。
米を研いだ水を流す。
ついうっかり米粒が流れ出しそうになった

この飯盒は4合まで炊けます。ちゃんと水を入れるための目盛りが入っている。飯盒の製造メーカーが大阪の会社なので「信用してええんやろか・・・」と一末の不安もありましたが(失礼な!)、最初なので一応信じてみる。

本当は米を研ぐのにも天然水を使うのがおいしいご飯を炊く秘訣なのだが、何となくもったいなく感じてしまったので最初は水道の水を使い、炊くのに使う水のみ「六甲のおいしい水」を使ってみる。

炊くには水はやはり「六甲のおいしい水」
でしょう。関西では定番?
焚き火のすぐ横に穴を掘る。
スコップは拾った漂流物だ。(笑)
飯盒を半分埋めてみる。

ポチさんの説明どおり、焚き火のそばに穴を掘って飯盒を半分埋めてみる。ほんとに出来るのかな?ちょっと不安。

焚き火を燃やせ〜! 穴から飯盒を出してしまえ!
責任は俺が取る!(笑)
ちょっと不安になったのでこっそり開けてみる。

で、このままの状態で30分以上放置しました。なのに沸騰してくる様子が見られないんですよ。ふたを触ってもなんの反応も感じられない。「・・・穴の中ってそこまで熱くないんじゃないか?このままじゃ飯炊き実験失敗でカレーのメニューをカレーシチューに変更せんといかんようになるぞ???」

カレーは
ノモさんがすでに作ってくれている。飯が無きゃカレーにならんやないか!!!どうするよ!?

「飯盒を穴から出して焚き火に直接当てるんや!」

このままじゃ埒が開かん!とにかく沸騰させんと話にならない。責任は俺(中川A)が取る!!!なんてね。(笑)
しばらくしてフタを触ってみると確かに反応がある。奥から何か沸騰してるかのようなリアクションが帰ってくる。
「・・・ええの?沸騰してる?」 それからしばらくして「開けてみるで?」 ちょっと不安になり、開けてみる・・・
「あれ?炊けてる???」

飯盒を逆さにして棒で叩いて蒸らそう! う、うおお!?開かん!フタが開かん! なんとか開けてみると極上の炊き上がり。

「おいおい、いつの間にやら炊けとるで!?」 なんか知らんがすでに良さそうだ。これ以上焚き火に当てると今度は焦げる心配が出てくる。なので逆さにして蒸らすことにしました。

そして10分くらい経った後、フタを開けようとしたのですが・・・あれ?開かんぞ???
どうやら熱した状態から冷えたことによってフタが開かなくなったようだ。それでも僕が力任せに開けようとすると「ボコッ」といってフタが取れた!やった!

うおおお、最高の炊き上がりやで!?

うわー、鍋ではこんなにうまく炊けないぞ? ノモさんが作ってくれたカレーをかけて食べようぜ!

3合がばっちし炊けました。コッヘルじゃこんなにいっぱい炊けないもんな。飯盒さまさまやね。これまでは僕と野村二人でばっかしキャンプやってたからコッヘルで1.5合程度炊ければ充分やったんやけど、これからはどなたかが参戦してくれるかもしれない。その時は飯盒で3合4合炊かなければならんかったりもするだろな。

コッヘルと違ってこのやり方はご飯が焦げるということがあまり無いような気がする。
飯盒万歳!火に当てる側が逆さまだったような気もするけど(内に反ってる方を火に当てたほうが熱効率いいよね?)、十分うまく炊けますよ!

しかし今回の飯盒料理術は一番重要なことがわかっていない。・・・ご飯が炊けるまでの時間は???どうなったら炊けてるの?
今回いつの間にか出来てたもんではっきり時間がわかりませんでした。40〜50分かかったと思う。でもちゃんとうまく火に当てられてたらもっと早くできたはずだ。

う〜ん、今回は海辺での焚き火で、しかも連日の雨で砂浜がかなり濡れていたから熱効率が悪かったのかもなぁ。
もっと修行が必要だね。


僕らの写真を見て、「火から離し過ぎだよ!」だとかわかる方、メールください。お願いします。