2007年6月号

「第11回 手塚治虫文化賞」



手塚治虫・・・日本のほとんどの人はお名前だけでもご存知でしょう、日本の漫画界の神様と賞賛されるお方でございます。今回はその手塚治虫氏の業績を讃え、この1年間の間に単行本を出版した漫画家の中から毎年数人選ばれ表彰される、朝日新聞社主催の手塚治虫文化賞に私、中川Aが招待を受けるという栄誉を受けましたのでその様子をレポートしたいと思います。

・・・いえいえ僕なんかが賞を取ったんじゃありませんよ?お間違えの無いよう。(笑)

招待状が来ました

会場への地図



第11回 手塚治虫文化賞

久しぶりの東京駅

京葉線のりばは遠いんだよな・・・

地上に出ました


招待を受けたのはですね、僕が最後に作画をお手伝いした作家さんが賞を受けたので特別にその方に招待者の中に僕を入れてもらえたわけですよ。

昨年漫画界から退いて後、このような華々しい漫画界最高峰とでもいうべき場所に呼んでもらえるなんて想像だにしていなかったので、なんとしてでも参加したい!!!と会社の仕事を必死にこなし、有給をいただいての参加です。その辺身も心もサラリーマンとなっておるのですが、少しくらい日常から全く離れた環境に身を置くのもいいじゃないですか!

あのマーク、前にどっかで見たような・・・

日比谷です。皇居のお堀の前。

着きました


というわけで半年振りの東京というわけです。でも半年程度じゃ久しぶりって感じでもないね、かつての日常の延長線という感覚もあるのです。でも丸の内・日比谷近辺というと相当ハイソサエティってなもんで街中の雑踏というものじゃないのです。アメリカのニューヨークのセレブ達がお買い物をするようなブランド品のショップが当たり前のようにあるのですよ。なぜか「某ネズミ」のバスなんかも停まってたんだけどね。(笑)


ここが東京會舘です

記録係も撮影開始

立食パーティの準備も進みます


会場である、「東京會舘」に到着する・・・ま、僕はそういった格調高い舞台にも慣れ親しんでいるといったフリ(笑)して当然正面玄関から入る・・・そしてエレベータで12階会場へ。するとそこにはまず受付所が。そこで招待状を手渡すと居並ぶ豪華招待客の名札の中から自分の名札を手渡される。いや〜、他の招待客って凄まじい超有名な方々ですよ?その中に自分の名札があるだけでも恐悦至極。

表彰式の舞台

この3作品が表彰されます

山岸凉子氏


まだ表彰式が始まる前ですので舞台そばまで行って写真を撮る。すでに100人以上の方は集まって、思い思いの飲み物をいただき、くつろいでいる様子。そして今回賞を受ける3人の方々のパネル前に行き、とりあえずは写真を撮りました。・・・大賞を受けるのはバレエを題材にペンを奮う、『舞姫 テレプシコーラ』の作者のかの有名な「山岸凉子」氏!

のぞゑのぶひさ・岩田和博両氏

そして我らが森下裕美さん

他の作品も展示


新生賞は、「神聖喜劇」(戦前の日本軍を舞台とした作品。主人公の陸軍二等兵・東堂太郎が、軍隊内部の不条理に抵抗する。大西巨人氏の長編小説)を漫画化した、のぞゑのぶひさ・岩田和博両氏

そして大阪の下町の庶民を主人公に、心温まる人情ドラマを描き上げた、短編賞「大阪ハムレット」の作者、森下裕美さん。僕を今回招待客の中に加えていただきました。この作品のほぼすべての背景を僕が描かせていただきました。(うそじゃないよ、ホントだよ(笑))
少年アシベのゴマちゃんと言えばご存知の方も多いでしょう。(まさに国民的キャラクター)

ここで僕の漫画家時代の最初の先輩、M井さん(コラム2003年6月号「管理釣り場でルアーフィッシング!」参照のこと )と再会。(彼に僕の無き後の森下裕美さんの作画のお手伝いをお願いしました。)

M井さんの嫁さん、漫画家「壬生ロビン」さんを紹介してもらい、M井さんと「お互い痩せましたナー」と(前のコラムと比べると良くわかる(笑)) 話をしてました。


「二人で記念写真でも撮りますか。」
(目に黒線入ってるけど)


表彰式の始まりです

授与式

受賞者と選考者、主催者で記念撮影


表彰式が始まり、僕は日本の漫画界・・・いや世界最高峰の漫画界の一つの受賞式の瞬間に酔いました。(立食で酒に酔っていただけ???) 僕の気持ちを文章で伝えるにはちと難しいし、恥ずかしい。(笑)
でもこの写真だけで皆さんが雰囲気を感じるにはもっと難しいか。では一言でそれを言葉に表すならば・・・

タバコ吸う場所が無いぞ!!!(笑)
(これで全ての感情を汲み取ってみてください。)


祝賀会(立食パーティ)開始


でもまぁ僕はほとんど食べなかったし飲まなかったんだけどね。(ワイン3杯飲んだけど) このような場所で飲みまくったり食べまくったりは見苦しいでしょう。

暴飲暴食はキャンプフィールドまで取っておきます。(笑)


宴もたけなわ

デザート各種ももちろん出る

タクシーで銀座へ


森下さん 「この後二次会があるんだけど来れる?」
中川A 「はい、大丈夫ですよ」
森下さん 「こんな大きなのじゃなくて小じんまりとした会なんだけど」
中川A 「小じんまりって何人くらい集まるんですか?」
森下さん 「ん〜、80人くらいかな」
中川A 「・・・」


80人って小じんまりと言うのだろうか・・・自分らで80人の飲み会なんちゅうたら凄まじい一大イベントと言っても過言では無いのだけれど。(笑)

タクシーに乗って銀座の二次会会場へ


あっという間に終わった、楽しい二次会の風景・・・


掲載漫画雑誌、双葉社「アクション」編集部の主催で行われました。こちらは中華立食パーティで、ビールを飲みたいだけ(笑)飲みました。 アクション編集部・双葉社さんには東京にいる間とてもお世話になりましたね。



二次会でいただいた特製金太郎飴です。漫画のキャラクターの顔になっております、超非売品です。まだ食べてないけど大層美味いそうな。(笑)

「大阪ハムレット」は今回の手塚治虫文化賞短編賞だけじゃなく、その前に「文化庁メディア芸術祭優秀賞」もいただいており、ダブル受賞となります。おめでとうございます♪

最後の最後にとてもいい思い出となりました・・・ありがとうございました。

これから次のステップに向かって精進し続けます。